血圧の薬を始めたら・・もう止めることはできない・・??

「血圧の薬、飲まされたら終わりやで。
 もう止められへん、ってみんな言うてる。」
血圧高いから、そろそろ下げようか?と尋ねると、患者さんからよく言われます。
なんか、血圧の薬と医師ってワルモノ・・の感じがひしひし。

血圧がなぜ上がるのか?は医学の謎の一つです。
たいていの方は、ご年齢とともに上がっていきます。
塩分のとりすぎ、肉の食べすぎとか、よく言われますよね?
ところが、塩分を減らしても高血圧の患者さんの3割ぐらいしか血圧は下がらないんです。。あら不思議。
お肉を減らしても、たいていは血圧は下がりません。

強いていうと、食べすぎてすごく太ってる方(失礼)。
食事を改善して、痩せると血圧が下がることが多いです。
お太りになる=お肉を体に沢山つけている、わけですね。
その肉に、大量の血を流すには、高い圧力が必要になります。で、血圧は上がると。。
ぐっと痩せると、血圧は下がる方が多いです。
でも体重の10%ぐらい減らないと、キビシイかも。

あとは、ホルモンの影響もあるみたいですね。
ARBやACE阻害剤、と呼ばれる降圧薬は腎臓から出るホルモンの道筋に作用して血圧を下げます。
これらは、あんまり血圧が下がらないという不思議な高血圧の薬。
でも、心不全が改善するので、心臓の負担はとってくれています。

高血圧患者さんの中には、これらの薬を少量だけ入れても、劇的に低下する方がいるんですね。
あんまり下がらないタイプだと思ってたら、20mmHg ぐらいすっと下がってびっくりさせられるんです。
「あ〜この人は、ホルモンの高血圧だったんだ・・」
と思って、処方をしています。
(こういう方は、腹部エコーが必要なんです!ぼくは勧めますよ〜)

どなたにも必ずやってくるのは「加齢に伴う血圧上昇」です。
60歳ぐらいからは、どなたも若いときより血圧は上がっているものです。
40歳ぐらいで上がり始める方もおられます。
血管が固くなったり、筋肉が衰えたり・・・いろんな要因があるのでしょう。。
つまり、ざっくり言うと「老化」が血圧を上げているわけです。

これは仕方ないんですよ・・。
「もう若返らない=血圧はもう下がらない」
という悲しい式になっちゃいます。

お薬で下げましょう!
となると、結局血圧の薬をはじめたら、止められへん・・という言葉は、正しいのかもしれない・・ですね。

血圧が上がってきたら、それは老化のサインです。
負けずに頑張りましょう!
運動を増やす!
健康に良い食事にかえる!
タバコはやめる!
お酒は適量!
血圧にまけずに、健康生活を送るように頑張りましょう!!