腹水患者さん・・・少しずつ、少しずつ・・・

開業して、はや4ヶ月目に入りました。
以前から診させていただいていた、腹水の患者さん達も来てくださっています。
新しい患者さんも来てくださっています。
嬉しいことに、腹水がたまらなくなってきた方も出てきました!しかも二人!
また、少量抗がん剤治療をさせて頂いて、回復されている方もいます。
悲しいお別れも、いくつもありましたが・・・

さてさて。
開業したら、病院に努めていたころよりも、患者さんは来てくれないのだろうと思っていましたが、腹水の方は増えたように思います。

私は、消化器内科医としては脇役の人生を送ってきました。
ですので、最先端のすごい内視鏡には触れてきませんでした。通常の内視鏡には自信がありますが、特殊な検査・治療はできません。
代わりに、人が最先端をやっているときに、地道に腸炎や肺炎をみて、緩和医療をして、化学療法を担当して、腹水を抜いて、腸閉塞を直して・・と脇を固めてきました。
人間ドックの担当者が急に辞めたときは、僕が数年間変わりに人間ドック部長も兼任・・フラフラになりながら、務めあげました。

いわば、病院のプロの脇役!というところです。
消化器内科でも、私が介助役をすると、内視鏡治療がすごくスムーズにできる・・と仲間から、介助役として呼ばれてました。
こんなことの、一つ一つが、開業してからは貴重な経験です。
腹水も、化学療法も、内科診療も・・・脇役で良かったのだとつくづく今は思いますね。

治らない腹水の患者さんとも、沢山出会ってきました。
治る患者さんとは、喜し涙で別れてきました。
(怖い意味ではありません!!いい意味です!外来を卒業されるのです!)
そんな経験を、クリニックから発信したいですね。